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小川洋子の小説が好きですね。 [コラム]

小川洋子の代表作は、

「博士の愛した数式」
「薬指の標本」
「まぶた」

等々、です。

私が小川洋子の作品を読むのは、
心を静かにさせたい気分の時です。

彼女の書く世界は、いつもとても静かです。

ドラマチックなことが起きたり、
感情の揺さぶりがあったり、
悲しいことが起きたり・・・、

というのはもちろんあるのですが、
物語の根底に流れているのは、
密やかで静かな空気なのです。

どの作品も大好きなのですが、
その日の気分によって、
読みたい作品は変わってきます。

悲しくもドキドキした気持になりたいときは、
迷わず「ホテルアイリス」を選びます。

この作品は、小川洋子の他の作品の
妖艶な部分を凝縮したような雰囲気です。

一番有名であろう、「博士の愛した数式」も、
とても素敵な作品です。

こちらは逆に小川洋子の優しさの部分を
凝縮した作品だなあと思います。

小川洋子の作品につきものの、
グロテスクさだったり、妖艶な雰囲気はなく、
万人受けを狙っているような感はありますが、
もちろん作者らしさを随所に感じることが
できて、切なくも温かい作品です。

この作品は映画化されてヒットしましたが、
私はまだ見ていません。

ガッカリするのが怖いからです。

でも、せっかくなので、
別の作品だと思って、
今度見てみようと思います。

ちなみに「薬指の標本」の映画化は、
とても素晴らしかったです。

小川洋子の作品って、
フランス映画にぴったりなんだなあ、
と驚きつつも、そうだよねと納得しました。

可愛くも怪しげで、
静かな空気がよく再現されていました。
タグ:小説

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